徐々に准看護師の養成所が減っていっている現状を考えると、長い目で見れば准看護師制度が廃止になる可能性もあると思います。

その廃止になったときにどのようにして医療現場での患者さんへの看護の質を保ち、さらには混乱や人手不足を防ぐことができるのかを考えて妥協案を探っていく必要があると思います。

現実的に考えるといま既に働いている准看護師の方がほぼそのまま働き続けられるようにしなくては現場が成り立ちません。もし厳しい制限や新規資格の取得の義務化などを行えば、職を失う人が大量にでてしまい、人手不足が深刻になりすぎてますます離職率の高い業界になってしまうでしょう。

ただでさえ看護師の離職率は高いと言われていて、人が足りなくて困っている医療機関が多いですので、何とかトラブルを起こさずにスムーズに制度を変更するためにも、厚生労働省や各社団法人、独立行政法人などが連携してことにあたってくれることを希望します。

すべての人が正看護師の資格を何らかの手段で取得できるようにすることが妥協案の中心的なものになるような気がします。

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以下のページに日本医師会の准看護師制度を擁護する文章が掲載されています。

准看護師問題について

一方で、日本看護協会は准看護師の廃止を主張しています。准看護師も属することになる看護協会が准看護師の廃止論を主張しているという皮肉な構造になっています。看護師の権利を守るための社団法人が看護の質の向上を目的として准看護師の廃止を叫んでいるのは不思議な構図ですね。

厚生労働省は准看護婦問題調査検討会報告で、21世紀初頭の早い段階を目途に看護婦養成制度を統合すべきことを提言したが、直後に日本医師会は反対意見書を取りまとめました。

診療科目で違う 看護師のお仕事

看護師の仕事あれこれ

准看護師になるためには養成所もしくは高校衛生看護科に通わなくてはいけません。いきなり資格試験だけ受けることはできないのです。

中学校を卒業していればいずれも入学できます。

養成所

2年課程です。卒業すれば都道府県准看護師試験の受験資格を得られます。
資格を取得してから3年以上の実務経験を積むと、看護師養成学校へ進学できるようになります。看護師養成学校では、病院での勤務を続けながら通学することもできます。

高校衛生看護科

3年課程です。卒業すれば都道府県准看護師試験の受験資格を得ることができます。
卒業後、正看護師になるための看護師養成学校へ進学できます。

ただし、看護師不足が少しずつ解消されてきたこともあり、准看護師が進学することのできるコースを併設している専門学校の数が減少しつつあり、准看護師養成学校から正看護師への道は狭くなってきています。

若干ながら准看護師と正看護師では待遇が異なりますので、高い給料をもらうことを目指すのであれば正看護師になったほうがよいと思います。主任、看護部長、看護師長などといった役職につくのも正看護師の人であることがほとんどですので、准看護師の方のほうが出世しづらいという現状は否めません。

何らかの事情でできるだけ早く働き始めたいという人は准看護師から入って正看護師を目指すのもいいと思います。そうでなくて余裕がある方々は、とりあえず正看護師を目指して進路を決めてみてはいかがでしょうか。

病院によっては正看護師と准看護師はまったく同じ仕事をしているにもかかわらず、毎月の給料に数万円の差がでるということもよく聞く話です。

既に准看護師として働いている方でキャリアアップを目指したい方は正看護師の資格を目指して勉強して国家試験を受験することをおすすめします。

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准看護師制度は1951年(昭和24年)に創設されました。当時の女性の高校進学率はわずか35%強しかなく、看護師国家試験を受けるまで至らない人が多く、それまで働いていた人が働けなくなったりして、看護師不足になることが懸念されていました。

そこで、「医師、歯科医師または看護師の指示を受けて」という前提であれば医療行為をすることができるより簡易的な資格である准看護師の制度をつくり、人手不足を補おうとしたのです。

高校に進学できないが、働きながら正看護師の資格を目指したいという方々に向けての制度という側面が昔はあったといってもよいでしょう。しかしながら、現状では高校に進学できないというような境遇の方は少なくなってきていますので、それにともなって不要論がまきおこっているとも考えられます。

ただし、人手不足は現在でも解消していませんので、准看護師の制度を廃止して看護にあたることのできる人の全体数が減ってしまうようなことは避けなくてはなりません。
そのため、ずっと昔から医師会は准看護師の廃止に反対し続けているのです。

参考ページ
准看護師とは? | 看護師ジョブケア

准看護師教育カリキュラムなどの変更が、平成14年度4月に実施されました。これにより准看護師の養成数がどの程度減少したかというと、平成13年4月と平成14年で比較したときに、准看護師養成所と該当の看護科は130校減、入学定員は8400人ほど減りました。

それまではだいたい1年ごとに20校強の減少ペースだったので、平成14年度のカリキュラム改定によって大幅に減少したということになります。

養成所などの廃止は日本医師会が反発しているにもかかわらず、継続的に行われ続けていますが、准看護師制度の廃止に向けての決定的なものとはなりえないでしょう。

なぜなら、准看護師養成学校の多くは医師会によって運営されているものであるからです。

看護師協会が准看護師の廃止論を唱えて、医師会がそれに反対するという構図になっています。

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http://www.capturgal.org/

もし准看護師制度が廃止になった場合、現状准看護師の資格を保有している人たちはどうなってしまうのでしょうか。勤める先がなくなってしまうのでしょうか。

突然来年から制度がなくなりますので働けなくなりますと言われても困りますよね。

制度が発足から100万人以上が准看護師の免許を取得して、40万人近くの人が働いていると言われていますので、さすがに国もその点は考慮して動くはずです。万が一准看護師制度が廃止になるとしても、何らかの補助や救済措置が適用されると思います。

現在働いている人はそのまま続けられるとか、正看護師になるための教育プラグラムや簡易的な試験を実施するようになるとかそういった内容のものが用意されるのではないでしょうか。

准看護師は、人手不足を補うために、何とかして早く人材を充実させたいという業界の意向により、より短い期間で資格を取得できるようにしたという理由で開始された制度なのです。

ただ、現状では医療に関して学ぶべき事柄が増えすぎて、2年間で看護業務について学びきるのは難しいということが言われはじめました。そのため、より質の高い看護をするために、学習期間の短い准看護師を廃止しようという意見が叫ばれはじめたのです。

3年かけて学習する看護専門学校も同じように、大学にするべきだと主張する人たちがいるくらいです。

とはいえ、同じ議論がずっと続いてきているわけなので、突然廃止になるわけでもないと思います。

やはり地方の看護師不足のことを考えると、廃止にするのは現実的ではないという意見が根強く残っているためです。

准看護師は廃止にすべきではないかという議論はもう長いこと続いています。廃止にすべきと主張する人がいる一方で、医師会は人材不足を理由にこれを阻んでいるという状態なのです。
なぜかといいますと、小さな医療機関では人件費を抑えるために、正看護師よりも准看護師を優先させて採用している場合があるためです。准看護師は、医師の指導のもとであれば、正看護師と同じ業務をすることが保健師助産師看護師法により認められているため、どうせ採用するなら安いほうがいいと考えている病院が多いのが現状です。
同じ仕事、つまり看護行為が出来るならば、より高い給料を払わなくてはならない正看護師を雇うよりも、コストを抑えることができる准看護師を雇用するという傾向があるのです。
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